夏季の主要な貨幣イベント

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今後数ヶ月の間に貨幣業界では、混乱しそうになるほど似た名前の大規模イベントが2つ開催されます。本記事では、それぞれのイベントの内容とそこで期待されることについて概観いたします。

 

ワールド・マネー・フェア(World Money Fair)

貨幣業界の最も重要なイベントの一つとなっているワールド・マネー・フェアは例年1月にベルリンで開催され、世界中からのディーラー、収集家、造幣局、そしてサプライヤーが集まります。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い既に2度も中止されましたが、その代わりに行われたオンラインの行事は期待に応えられるようなものではありませんでした。これを受け、ワールド・マネー・フェアの主催者は早急に、夏に向けた新たなイベントを企画しました。ワールド・マネー・フェアの夏季定期市と呼ばれるこのイベントは7月15日と16日にかけて、例年主催場所となっているベルリンのエストレル・ホテル(Estrel-Hotel)で行われる予定です。

ワールド・マネー・フェアの例年の利点は、大規模なオークションの他、世界中の出品者と訪問者、数多くの国々の国立造幣局、そしてその新しい機械を紹介する貨幣業界のサプライヤーが参加することです。貨幣業界からの様々な関係者の集会という点では他に類がありません。

今年参加予定の出品者及びプログラムに関する詳細は、開催1ヶ月前でも未だに公開されていません。ただ、今年のフェアが2日間しか開催されないことは確かです。短い準備時間及び休暇の月である7月に開催される今年のワールド・マネー・フェアが成功を収められるかは、現時点ではなんとも言えません。いずれにせよ、開催日程が例年通り8月に開催される他の主要フェアに近いというのは確かです。

 

ワールズ・フェア・オフ・マネー(World’s Fair of Money)

シカゴのワールズ・フェア・オフ・マネーは米国の最も重要なコイン・フェアの一つです。8月16日から20日まで一週間にかけて大規模なプログラムが用意されています。開催場所はシカゴ近郊にある壮大なドナルド・E・ステフェンス・コンヴェンション・センターであり、そこでオークションが行われる他に、数百のディーラーがブースを設置して参加します。売買の額はあらゆる価格帯に及んでいます。アメリカン・ヌミスマティック・アソシエーション(American Numismatic Association; ANA)によって主催されるこのフェアでは、他に貨幣業界の著名人による講義とセミナーも開催されます。さらには、ANAのマネー・ミュージアムをはじめ、個人の収集家やオークションハウスから提供される非常に希少なコインの展覧会も恒例になっています。昨年は、ブース数の削減など新型コロナウイルス感染症の感染防止対策による小規模な制約がありましたが、今年のフェアは再び100%の規模で行われることになりそうです。フェアの詳細なプログラムや会場図など、詳しい情報はWorld’s Fair of Moneyのホームページをご覧ください。

 

こちらからは、近日中にフェアに関する情報が掲載されるはずのWorld Money Fairのウェブサイトにアクセスいただけます。